昨日、2019年3月16日のダイヤ改正概要が発表されました。様々な改正内容の発表の中に、「現行、旭川15時37分発 北見行き特別快速「きたみ」の運転時刻を繰り上げ、旭川駅で特急「カムイ17号」(14時25分着)からのお乗り換えに変更します。」との記載がありました。
この記載から、下りの特別快速きたみが、およそ1時間の運転時刻繰り上げになることがほぼ確実となりました。ダイヤ改正後の運転時刻次第では、終点の北見で網走行の普通列車に接続し、網走から釧網本線釧路行最終列車へも接続できるのではないかとの噂も広がっていて、改正後のダイヤがとても注目されています。
そこで、3月16日の改正以降の特別快速きたみのダイヤを予想してみようかと思います。
ダイヤ予想の前に
今回、一口に「ダイヤ予想」といっても、結論のみを提示するのでは面白くないので、予想仮定も記載していきたいと思います。過程に興味のない方は、記事の最後の方に記載されているダイヤをご覧ください。
ダイヤ予想を楽しむぞ!という方は、ぜひ、現行の時刻表と照らし合わせながらお楽しみください。もし、手元の時刻表がないよ!という方、また、時刻表はあるけど見づらいな~という方は、インターネットで「石北本線 ダイヤグラム」で検索してください。個人で作成されている方のダイヤグラムが出てきます。これを見ながらだと、この話もかなり理解しやすくなると思いますよ。(なお、旭川~上川と上川~網走の2つに別れています)
それではさっそく始めましょう。
下り特別快速きたみ 北見行 ダイヤ予想(2019年3月16日~)
まずは旭川駅の発車時刻を推定しましょう。現行では、特快きたみは15時25分着のカムイ19号からの乗り換えとなっていますので、仮に特快きたみの発車が1時間繰り上がるとしましょう。そうなると、旭川駅の発車時刻は14時37分となりますが、時刻表を見ると… 旭川14時36分発の石北本線当麻行普通列車(4543D)があります。当然、この列車を何とかして避けなければなりません。
現状、旭川で札幌方面からの特急列車と接続を取っている宗谷線、石北線の普通列車・快速列車は、特急列車との乗換時間が6分程度しかとられていない場合があるので、単純計算では14時31分には特快きたみが旭川を発車できるということになりますので、今回は当麻行よりも早く旭川を発車すると仮定しましょう。
恐らく旭川の発車時刻は14時30分~32分の間のどれかでしょう。これ以上発車が遅くなってしまうと、新旭川駅で宗谷線上りの快速なよろ6号との平面交差で干渉してしまいます。今回は旭川14時31分発と仮定して話を進めます。
次の停車駅、当麻は14時47分発です。そこからおよそ6分で伊香牛を通過します。ここで旭川行の4530Dとすれ違います。4530Dは現行ダイヤよりも5分程度繰り下げられますが、旭川での接続列車は特にないので問題ありません。
次の上川は15時17分発車です。現行ダイヤでは、伊香牛で3分間の運転停車がありますが、新ダイヤではその必要がないので、上川発車時で現行ダイヤより1時間9分繰り上がっています。
上川からおよそ11分で中越信号場に到着。ここで旭川行の特急大雪3号と交換しますが、特急通過時刻ギリギリに中越信号場に到着することになります。特急列車のダイヤは変更されないとすると、特急列車よりも先に特快きたみが中越に到着し、特急の通過待ちをしなくてはなりません。特急の到着を待つ余裕を作るために、旭川~中越間のダイヤをもう1分繰り上げて、旭川14時30分発にしましょう。
中越信号場で2分間の運転停車を挟み、15時58分に白滝発です。この時点で現行ダイヤより1時間8分繰り上げです。よって、丸瀬布16時16分、遠軽着は16時33分です。これにより、上りの旭川行の4620Dが遠軽を発車する16時35分よりも前に遠軽に到着できますので、すれ違いの心配はありません。
ここで進行方向を変えるために6分停車し、遠軽を16時39分に発車します。遠軽16時40分の生田原行(4669D)がありますが、これは通学列車なので10分程度なら繰り下げても問題ありません。なお、遠軽高校の授業終了時刻に合わせて運転されているので、繰り上げはまずありません。
その後、安国、生田原、留辺蘂の順に停車します。現行ダイヤでは、留辺蘂で札幌行の特急オホーツク4号と交換のため、7分停車しますが、その必要がなくなるので更に7分繰り上げ、現行ダイヤより1時間15分の繰り上げとなりますので、留辺蘂17時19分発です。
次の相内17時29分発、ここで遠軽行の4668Dと交換です。4668Dは、現行ダイヤより10分以上繰り下げとなりますが、現行ダイヤでも特快きたみと交換のため、生田原に6分停車があるのでそれと相殺ということにしてもらいましょう。
この先は北見まで、対向列車はないので、東相内、西北見に停車し、終点北見には17時43分着、現行ダイヤより1時間15分の繰り上げです。
さて、気になる網走行の普通列車ですが、現行ダイヤでは北見17時41分発なので、接続されません。この網走行は、この先緋牛内で特急オホーツク4号と交換、美幌でも普通列車と交換、更に網走で釧路行の最終列車と5分の接続です。つまり、この網走行4667Dの時刻を繰り下げることはできません。できても2分が限度です。
北見での特快きたみから網走行への乗り換え時間は少なくとも3分は欲しいところですので、ギリギリのラインで乗り継ぎ不可ということになります。
では、絶対に不可能なのか。というと、そうでもないです。可能性があるのは遠軽の停車時間です。現行で6分ある停車時間を3分に縮めることで特快きたみの北見到着時刻を17時40分、網走行4667Dの北見発車時刻を2分繰り下げて17時43分にすれば!可能です。一応…
ただ、よく考えてください。旭川での乗り継ぎ時間はたった5分。途中での反対列車待ち合わせでの待ち合わせ等での停車時間もごく僅かで、大急ぎで走り続けて、北見到着時刻はこれです。
札幌からの特急が3分遅れたらこのダイヤは成立ギリギリのラインであることはお分かりいただけるでしょう。あまりにも余裕時分が少なすぎます。
特快きたみから網走行に乗り継ぐことはできるの???
よって、「特快きたみは網走行の4667Dに乗り継げるようになるのか否か」という疑問に対する答えは「NO」の確率が極めて高いです。確かに不可能ではないですが、JRがそこまでのリスクを犯すのかはわかりません。あとは期待するしかないでしょう。
もしも、このダイヤが実現して、4667Dに乗り継げるダイヤが施行されたとしても、特快きたみが数分遅れたらもう接続は待ってくれないかもしれないことを覚悟するべきでしょう。
結局のところ、このダイヤ改正は、特快きたみから知床斜里行への北見駅での接続が悪くなる」というだけだと私は思っています。もともと、上りの特快きたみは、知床斜里方面からの普通列車との接続時間が40分とられており、乗り継ぎを特別考慮しているというわけではありませんので、下り特快きたみも同様に40分以上の接続時間を確保するものと思います。
北見駅で網走行4667Dと接続する場合の特快きたみ時刻表
- 旭川 14時30分発
- 当麻 14時46分発
- 上川 15時16分発
- 白滝 15時58分発
- 丸瀬布 16時16分発
- 遠軽 16時33分着 16時36分発
- 安国 16時44分発
- 生田原 16時54分発
- 留辺蘂 17時16分発
- 相内 17時26分発
- 東相内 17時31分発
- 西北見 17時35分発
- 北見 17時40分着(17時43分発 網走行に接続)