謎のベールに包まれた宮蘭航路 乗船記  ~先行き不安すぎ~

2018年6月22日から運航を開始した、シルバーフェリーの「宮古~室蘭 航路」。岩手県の宮古港と、北海道の室蘭港を片道9~10時間かけて結びます。

宮古発室蘭行の北上便が日中に、室蘭発宮古行の南下便は深夜に運行されており、深夜便を利用すると札幌→東京を普通列車で移動する場合に効率よく利用できると話題になりました。

年に何度も北海道に行く私は、年に4,5回は北海道発着のフェリーを利用していますので、今回のような新規航路開設というのは、とてもワクワクします!

そんなこともあり、開設当初からずーっと乗りたい乗りたいと思っていたのですが、どーもスケジュールが合わず、半年間お預けになっていました。今回、念願かなって乗船することができたので、その様子をご紹介しようと思います。

室蘭→宮古 南下便を利用

2018年12月27日、年末の北海道旅行を終えて東室蘭駅にやってきました。

今回は、東室蘭駅→(普通列車)→室蘭駅→(徒歩)→室蘭港の順にフェリーターミナルに向かいます。東室蘭駅西口からフェリーターミナル行のバスも運行されていますが、310円40分もかかるので、JRのフリーパスを持っている私的には、バスを使うメリットはあまりないですね。

ちなみに、JRで室蘭駅に向かい、そこから歩くと22分で着くので、バスを使うメリットは歩かないで済むことぐらいですね。

東室蘭からは、19時48分発の室蘭行普通列車に乗車。この列車は苫小牧始発で、札幌、岩見沢からの普通列車と接続しているので、かなり利用しやすい列車だと思います。

ちなみに私は乗り遅れたので、登別まで特急使っちゃいました笑

この日は車内ガラガラだったので、すんなり着席。とはいえ、終点の室蘭までの所要時間はたったの12分なので、座れなくてもあまり問題はありません。

20時00分、あっという間に室蘭駅に到着。この時間になると、室蘭駅は駅員がいない無人駅扱いなので、一番前のドアから降車します。

駅舎内も大部分は閉鎖されているので、改札口右横にある夜間通路から外へ出ます。

ここからフェリーターミナルまでは徒歩10分ほどです。各地のフェリーターミナルに比べると、かなり駅から近い部類になるので、バスを使わずに徒歩で行くという選択肢も全然アリですね。

なお、フェリーターミナル周辺にはコンビニやスーパーがないので、もし食べ物を購入する必要があるなら、室蘭駅周辺で購入しておく必要があります。

というわけで、私は駅の裏手にあるコープさっぽろへ。20時過ぎなので、値引きシールもバンバン貼られていましたが、吟味している時間はありません。足早に会計を済ませてフェリーターミナルに向かいます。

先ほど通った、室蘭駅の夜間通路を出たら、右手にUターンして、左カーブの道をずーっと進んでいきます。

道路脇の看板にも「室蘭フェリー埠頭」の文字があるので、道に迷うことはありませんよね。最も、一本道なので迷う要素すらありませんが、、、

道なりに5分ほど歩くと、ひときわ明るいフェリー埠頭が見えてきます。分かりにくいですが、写真の中央に写っている光の塊がこれから乗船するフェリーです。

20時20分、無事にフェリーターミナルに到着。出港まで30分しかないので、すぐに1階のカウンターで乗船の手続きをします。

シルバーフェリーの公式HPでは、出港60分前までの来港を推奨していますが、あらかじめ電話で室蘭フェリーターミナルに確認したところ、徒歩での乗船の場合は20時30分までに来れば問題はないとのことです。

ただ、何かトラブルが発生してフェリーターミナル到着が遅れた場合、致命傷になるので慣れない方は60分前までに来た方がよさそうですね。

予約の有無にかかわらず、カウンターに行く前に乗船申込書の記入が必要ですので、忘れずに記入しましょう。予約した場合は、ここで予約番号が必要になるので、手元に容易しておくととってもスムーズです。

記入を終えたら、カウンターで料金を支払って乗船券を発行してもらいます。この辺の手続きの方法は、既存の八戸~苫小牧航路となにも変わりません。ただし、八戸~苫小牧航路で利用できる「自動発券機」は設置されていないので使えません。

今回私が利用するのは最もリーズナブルな2等。学割利用で4,800円と、八戸~苫小牧航路より2割ほど高めの料金設定ですが、移動距離が長いのでしょうがないですね。

さて、無事乗船券を確保したので、ホッと一息ついてターミナル内を見回すと… だーれもいません。まあ、とっくに乗船が始まっているので当然ですね。

売店、トイレ、フリーWi-Fiと、一通り必要な設備は整っていますが、必要最低限しかないのでお土産等を買いたいのであれば、他の場所で買ってから来た方がよさそうですね。

さて、誰もいないところにいてもしょうがないので、さっさと乗船しましょう。

え、乗船口まで230mもあんの????

うわーーーーー、なっがい。。。そして、宮古市の主張がめちゃめちゃ強い、、、(笑)

230mのボーディングブリッジは、終始宮古に威圧されました() ここでPRしても、しょうがなくないか?と思いつつ、いざ乗船。

今回利用する宮古~室蘭航路に使用されているのは、「シルバーエイト」という船。昨年までは八戸~苫小牧航路に使用されていましたが、航路開設にあたり、移籍してきました。

八戸~苫小牧航路時代にもよくお世話になっていたので、船体自体は新鮮味ないですね笑

ということで、迷うことなく最寄りの2等船室に入ろうとしたところ、張り紙を発見。

この船は、室蘭を出港後、直接宮古に向かうのではなく、途中の八戸に帰港します。そのため、八戸で下船する人と宮古で下船する人で船室を分け、寝過ごし等を防止しているようです。 なるほど、いい仕組みだ。

私は宮古で降りるので、ひとつ上のデッキにある船室を利用することにしました。

ちなみに、2等船室はこんな感じ。

ハッキリ言って、驚異的なガラガラ具合です。この船室以外もこんな感じで、2等の稼働率は5%強といったところでしょうか。正直不安でしかないです。大丈夫なんでしょうか、この航路…

船内の人影もまばらで、八戸~苫小牧航路とは比べものにならないほど空いています。清掃コストカットのためなのか、一部の2等船室は閉鎖されていましたが、それでもガラガラです。 いやー、ここまで人気のないフェリーはなかなか見ないですね。

これでも一応、年末の若干多客期のはずなんですが、、、 普段はどうなっているんでしょう?

さてさて、そんなことはさておき、とりあえず船内を見て回りましょう。

全体的には、八戸~苫小牧航路時代と特に変更はありません。

ですが、トイレについては改修されていました。流石に古い船なので軽く手を入れたのでしょう。ウォシュレットも設置され、以前のような古さは感じませんでした。

浴室の利用時間はこの通り。深夜帯に浴室が閉鎖されるのはシルバーフェリーの恒例です。八戸で下船する場合は朝風呂ができないので、夜のうちに済ませないといけませんね。

船内を歩いていると、こんなものを発見。シルバーフェリーにもフリーWi-Fiが整備されたんですね。

フェリーといえば、携帯電波はつながらないし、船内のWi-Fiは有料だし…というのがつい3年ぐらい前まで当たり前だったんですが、今では無料でWi-Fiが使えるんですか。

2等船室でフリーWi-Fiを試してみましたが、繋がり方はイマイチ、、、 後にHPで分かったことですが、どうやらWi-Fiはロビーのところでしか使えないようです。それをこの張り紙に書いておいてほしかった…

そんなことをしているうちに時刻は20時50分になり、タグボートに引っ張られながら、室蘭港を出港です!

今回はここまで。次回、室蘭の夜景を楽しみながら、最終的には盛岡駅まで向かいます。(次回投稿がいつになるのかは未定です、すいません)

つづく。。。

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